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Q【VA・VE事例③】溶接工数低減による高精度化・低コスト化

A

ご相談内容

機械装置メーカー様より、フランジ付き中空シャフトについて、なかなか精度が良く仕上がらず、溶接後の仕上工数も何か提案をいただけないか?という相談をいただきました。

ご提案の内容(VA・VE提案内容)

そこで、当社より、中空シャフトの工法転換によるコストダウンをご提案しました。

本製品はもともと、φ300mmの中空シャフトの外周部にフランジを溶接し、その後、機械加工で仕上げることで精度を出していました。というのも、図面指示上では、フランジ上面を基準として公差が振られており、製品の機能としてもフランジ上面からの精度が非常に重要な製品でした。

そこで、精度を出しづらい溶接構造から一体構造へと変更するようご提案し、無垢材からの削り出しとすることをご提案しました。削り出しとなると、フランジ部分の削り出しによる材料ロス等も課題となりますが、時間がかかる溶接後の仕上工程はもちろん、そもそも溶接する時間も短縮できるため、コストを大幅に抑えることに成功しました。

提案におけるポイント

機械装置の部品においては、持つべき機能と過剰なスペックを見つけ出す、経験とノウハウがコストダウンにおいては重要です。今回の場合には、材料コストを下げるために2部品構成となっていましたが、溶接・溶接後の仕上げ、どちらの点からも工数がかかってしまっており、材料コストと溶接+溶接仕上コストを天秤にかけ、最適な工法を検討する必要がありました。

当社では機械装置の設計・製作も請け負っている経験から、機械部品、一つひとつに持たせるべき機能を考慮し、提案することが可能です。機械装置の部品でコスト低減をしたいという方はお問い合わせください。