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焼鈍処理済みプレート材を使用した高精度「稼働ベースプレート」のご紹介

焼鈍処理済みプレート材を使用した高精度「稼働ベースプレート」のご紹介

製造現場において、機械装置のベースとなる「ベースプレート」は、その精度や強度が全体の品質に直結する重要な部品です。特に、大型機械や装置フレームのような重厚な構造物では、ベースプレートの平面度や剛性が製品の完成度を大きく左右します。

今回は、焼鈍処理を施したプレート材を使用し、6面すべてを高精度フライス加工によって仕上げた「稼働ベースプレート」の製作事例をご紹介します。この記事では、使用素材の特性や加工技術、そしてその効果について詳しく掘り下げていきます。

稼働ベースプレートの製作事例はこちら

焼鈍処理されたプレート材が持つメリットとは?

今回使用したプレート材は、焼鈍処理を事前に施したもの。これは材料内部の残留応力を除去する熱処理であり、加工後の反りや歪みを抑制するために非常に重要な工程です。

特に、切削量が多いフライス加工では、加工中の応力による変形が問題となりがちですが、焼鈍済みの材料を使うことで、寸法安定性の高い部品に仕上げることができます。

6面フライス加工で仕上げたベースプレートの高精度

この稼働ベースプレートは、表裏の面だけでなく、側面も含めた6面すべてをフライス盤で加工しています。見た目にも美しい仕上がりが特徴で、平面度や寸法精度においても非常に高いレベルを実現。

機械装置のベースとして使用する場合、取り付ける部品同士の精度が要求されるため、このような全面加工による総仕上げは非常に有効です。見た目の美しさだけでなく、長期的な機能安定性にもつながります。

五面加工機での同時加工が生む「効率」と「品質」

当社では、このような多面加工が必要な大型部品の製作に対して、五面加工機を活用しています。五面加工機とは、1回の段取りでワークの5面(上面+左右+前後)を加工できる装置であり、作業効率が格段に向上します。

この設備を使うことで、従来であれば何度も段取り替えをして加工する必要があった工程を、最小限の手間で完了できるため、

  • 加工時間の短縮
  • 加工精度の安定化
  • コストダウン

という複数のメリットが得られます。

段取り回数が少なくなることで、誤差の蓄積や位置ズレといったリスクも大幅に軽減できるのも大きな強みです。

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